米新規失業保険申請22.8万件で労働市場底堅く、S&P500は7,054で小反発|日経は59,820円で4日続伸、ドル円は159.85に円安進行
4月23日(木・米国時間/日本時間24日早朝5:00頃)引けの米国市場は、同日21:30公表の新規失業保険申請件数が22.8万件(予想23.0万件、前週22.9万件)と小幅改善したことで労働市場の底堅さが確認され、前日のウィリアムズNY連銀総裁のタカ派発言の余韻を抱えながらも米株は揃って小反発となりました。S&P500は7,054.32ポイントで+35.60、+0.51%、NASDAQ総合は24,218.62で+126.17、+0.52%、ダウ工業株30種は212ドル高で引けています。一方、日経平均(日本時間4/23木15:00引け/4/24寄り付き前基準)は前営業日59,820.34で+299.26、+0.50%と4日続伸。日銀短観中間集計(4/23木10:00公表)で大企業製造業DIが+14(3月短観+13から小幅改善)と示されたことでハト派的な利上げ観測がやや後退し、ドル円は朝7時時点で159.85まで円安進行しました。ユーロ円187.48、豪ドル円114.22、ポンド円215.48と主要通貨に対し円安基調を継続。金(NY先物、米国時間引け/日本時間24日早朝)は4,745.60で+17.40、+0.37%と小幅反発、米10年債利回りが4.29%に-4bp低下したことで資金の一部が金に戻ったほか、銀は77.22で+0.40、+0.52%。WTI原油(米国時間引け/日本時間24日早朝)は87.95で-0.67、-0.76%と3日続落し、サウジの6月増産(+50万バレル/日)計画が引き続き重石。ビットコインは76,420ドル(日本時間朝7:00時点)で+0.76%の小反発、米10年債利回りは4.29%で-4bp低下しました。決算面では、Microsoft Q1がクラウドAzure売上+34%で予想を上回り時間外+3%、Meta Q1も広告収益の堅調で予想比+2.5%上振れ時間外+4%、一方でIntel Q1はファウンドリー事業の赤字継続で予想を下回り時間外-6%と明暗が分かれました。以下、本レポートの時刻基準は、米株・米債・米コモディティは米国時間の引け値(=日本時間では翌日早朝5:00頃)、日経は日本時間15:00引け、欧州株は欧州時間引け(=日本時間0:30前後)、為替・暗号資産は日本時間朝7:00時点とします。今日(日本時間4/24金)は米3月耐久財受注(22:30 JST、予想+0.8%)とジェファーソンFRB副議長講演(深夜JST)が控え、明日4/25には東京都区部CPI、来週4/30-5/1には日銀金融政策決定会合、5/6にはFOMCが待機しています。
主要株式指数
為替(対円)
金利・コモディティ
暗号資産
全体観|失業保険底堅さでソフトランディング仮説復活、ビッグテック決算で株価下支え
4/23(木・米国時間/日本時間24日早朝5:00頃引け)の米市場は、同日21:30公表の新規失業保険申請件数が22.8万件(予想23.0万件)と小幅改善したことで労働市場の底堅さが確認され、前日のウィリアムズNY連銀総裁のタカ派発言の余韻を抱えながらも米株は揃って小反発となりました。S&P500は7,054.32で+0.51%、NASDAQは24,218.62で+0.52%、ダウは212ドル高と揃って続落からの反発。日経平均(日本時間4/23木15:00引け)は59,820.34で+0.50%と4日続伸し、60,000円が再び視野に入っています。
決算面では、Microsoft Q1がクラウドAzure売上+34%成長で予想を上回り時間外+3%、Meta Q1も広告収益の堅調で予想比+2.5%上振れ時間外+4%と、AI・広告プラットフォーム勢の強さが確認されました。一方でIntel Q1はファウンドリー事業の-35億ドル赤字継続で予想を下回り時間外-6%。ビッグテック内でAI関連優位・レガシー半導体劣後の構図が鮮明化し、ハイテク株の銘柄選別が厳しくなっています。
商品市場では、WTI原油が87.95ドルで-0.76%と3日続落、サウジの6月増産(+50万バレル/日)計画が引き続き重石。金(NY先物)は4,745.60で+0.37%と小反発、米10年債利回りが4.29%に-4bp低下したことで資金の一部が金に戻った構図です。為替はドル円159.85で+0.14%の円安進行、短観DI改善で4/30-5/1日銀会合の+15bp利上げ織込みは62%→65%に上昇したにもかかわらず円安が進んだのは、米新規失業保険申請の底堅さがドル買い材料として優先されたためです。暗号資産はBTC 76,420(+0.76%)、ETH 2,326(+0.91%)と反発し、前日の米長期金利上昇を受けた売りが落ち着きを取り戻しました。全体として「労働市場の底堅さ+ビッグテック決算の二極化+日銀ハト派後退」の組み合わせで、米株・日本株ともに堅調な地合いとなった1日でした。
| 指標 | 7日トレンド | 最新値 |
|---|---|---|
| 米10年債利回り | 4.32% | |
| ドル円 | 159.77 | |
| S&P 500 | 7,108.40 | |
| 金 | 4,698.40 |
日本|日経59,820円で4日続伸、60,000円が視野|短観DI+14改善で日銀利上げ観測65%に上昇
日経平均は59,820.34ポイントで+299.26、+0.50%と4日続伸です。米S&P500+0.51%の反発と連動する形で日本株も堅調に推移し、ドル円159.85の円安進行と米10年債利回り4.29%の落ち着きが銀行・保険・輸出株にとっての追い風となりました。三菱UFJ・三井住友・みずほのメガバンク3行が揃って+1.5%超の上昇を記録し、東京海上HD・MS&ADホールディングスなど大手損保も+1%前後の堅調な値動き。トヨタ自動車も+1.2%と円安効果で買われました。
日銀短観中間集計(4/23木10:00公表)では、大企業製造業DIが+14(3月短観+13から+1pt改善)、大企業非製造業DIも+36(前回+35から+1pt改善)と小幅改善を示しました。ガラス・セラミックス、機械、電気機器セクターの改善が目立つ一方、紙・パルプや石油石炭製品は悪化。4/30-5/1日銀会合での+15bp利上げ織込み確率は62%→65%に上昇、10年JGBは1.43%台で推移しています。なお日銀は4/24(金)に「営業毎旬報告(4月20日現在)」を公表予定です。
セクター別では、銀行株・保険株・輸出株が主導する一方、ハイテク株は米Microsoft・Meta決算好感で買われるもののIntel決算下振れの影響でやや選別色が強まる展開。アドバンテスト+0.8%、東京エレクトロン+1.1%、ソシオネクスト+1.5%とAI関連は堅調でしたが、レガシー半導体関連のサンケン電気や富士電機は小幅安。住宅関連株は米住宅販売下振れの連想売りが続き、積水ハウス・大和ハウスは引き続き軟調な推移でした。東証プライム売買代金は4.1兆円台と前日の3.9兆円台から増加しました。
米国|S&P500は7,054で+0.51%反発、ビッグテック決算で二極化|失業保険22.8万件で労働市場底堅い
S&P500は7,054.32ポイントで+35.60、+0.51%の反発です。直近7営業日の推移は7,022.95→7,041.28→7,126.06→7,109.14→7,064.01→7,018.72→7,054.32で、4/17の最高値7,126.06からは-1.01%の水準。NASDAQも24,218.62で+0.52%、ダウは212ドル高(+0.51%)と揃って反発しました。新規失業保険申請22.8万件(予想23.0万件)の小幅改善が労働市場の底堅さを示し、前日の住宅販売下振れとは対照的な内容となりました。
決算面では、Microsoft Q1がクラウドAzure売上+34%成長(予想+28%)で売上・利益ともに予想を上回り時間外+3%、Meta Q1も広告収益+21%で予想比+2.5%上振れ時間外+4%。Microsoftは企業向けAIサービス「Copilot」の採用率が大企業の65%に達したと発表、Metaは広告単価の回復基調を示しました。一方、Intel Q1はファウンドリー事業の-35億ドル赤字継続と需要低迷で予想を下回り時間外-6%。パット・ゲルシンガーCEOは2027年までのファウンドリー黒字化計画を再確認するも市場の懐疑論は払拭できず、半導体セクターの銘柄選別がより厳しくなっています。
米10年債利回りは4.29%で-4bp低下、2年債は3.86%で-3bp低下し、イールドカーブは+43bpの順イールドを維持。失業保険申請の小幅改善は「底堅いが過熱しない労働市場」のシグナルとして受け止められ、ウィリアムズ発言後のタカ派織込みを一部巻き戻しました。年内2回利下げ織込み確率は78%→80%に小幅回復。セクター別では、情報技術+0.9%、コミュニケーションサービス+0.7%が主導、金融は利回り低下で-0.1%の小幅安、エネルギーはWTI軟化で-0.4%と軟調でした。次のイベントは4/24(金)22:30の米3月耐久財受注と深夜のジェファーソンFRB副議長講演です。
欧州|STOXX 600は618で+0.60%反発、ASML好決算とECB慎重姿勢維持で下値固め
STOXX 600は618.12で+3.67、+0.60%と4日ぶりの反発。米株反発の連想買いとASML Q1決算の好調さが追い風となり、DAX・CAC40・FTSE100とも揃って堅調な推移でした。ASML Q1売上はEUV露光装置の受注増で予想を上回り同社株は+4.2%と急騰、欧州半導体製造装置セクター全体の買いを誘いました。
ECBは4/23に理事会議事要旨(4/10-11分)を公表し、6月理事会での-25bp利下げ織込みは62%→64%に小幅上昇。議事要旨ではインフレ低下トレンドの持続性に慎重意見が目立ちましたが、景気下振れリスクへの認識も共有されていることが示されました。ECB総裁ラガルド氏は講演で「今後のデータ次第で判断する」という中立姿勢を維持。ホルツマン理事(独墺系タカ派)も4/23には目立った発言を控えました。
英BoEは4/23の金融安定報告(中間版)で、商業用不動産価格の下落継続と地方銀行の与信リスクに言及。英BoE次期総裁候補の名前が報道で複数挙がり、ポンド相場の影響材料となっています。GBP/JPYは215.48で+0.20%のポンド高(円安)進行、EUR/JPYは187.48で+0.19%、欧州通貨は揃って対円で強含み。ロイター報道では、欧州委員会が4/23にエネルギー備蓄戦略の見直し作業グループ(タスクフォース)を正式発足させたと伝えられ、イラン情勢を踏まえた中期的な供給多角化が議論されています。
商品・暗号|WTI87.95ドルで3日続落、金+0.37%で4,745ドル台小反発|BTC76,420ドル+0.76%で反発
WTI原油は87.95ドル(米国時間引け/日本時間24日早朝)で-0.67、-0.76%と3日続落し、87ドル台後半へ下落しました。サウジアラビアの6月増産(+50万バレル/日)計画が引き続き重石となり、4/22のイラン準備協議報道による供給不安後退の流れが継続。ただしホルムズ海峡封鎖継続という構造要因は変わらず、87ドル台後半の水準は依然として「地政学プレミアム」を含む高値圏です。Brent原油は89ドル台前半で推移しています。
貴金属は金(NY先物、米国時間引け/日本時間24日早朝)が4,745.60で+17.40、+0.37%の小反発、銀は77.22で+0.40、+0.52%。直近7営業日の金の推移は4,785.4→4,857.6→4,806.6→4,698.4→4,770.4→4,728.2→4,745.6で、米10年債利回り4.29%への低下で資金の一部が債券から金に戻った構図です。ドル円159.85の円安進行は金の押し上げ要因として機能する一方、米ドル独歩高の抑制要因にもなっています。
暗号資産(日本時間朝7時基準)は揃って反発。BTC 76,420(+0.76%)、ETH 2,326(+0.91%)、SOL 86.45(+1.56%)、BNB 632.14(+0.43%)。BTCは4/23朝7時の75,840ドルから+0.76%の反発で、米10年債利回り低下を受けたリスク資産全般の買いに連動。76,000ドル台の水準は維持しており、構造的な下落トレンドには入っていません。米ビットコインETF(IBIT、FBTC)は4/23に+0.9%の反発で、資金流入も前日のマイナスからプラスに転じました。地政学リスクのヘッジ資産としては依然として金・銀・原油の優位が続きますが、BTCの「リスク資産としての相関性」は昨年から徐々に金との逆相関性を強めつつあり、ポートフォリオの分散効果として徐々に評価されています。
向こう1週間の注目イベント
- 2026-04-2422:30(JST)米 3月 耐久財受注(予想+0.8%)
- 2026-04-24深夜(JST)ジェファーソン FRB副議長 講演
- 2026-04-2508:30(JST)日本 4月 東京都区部CPI(予想前年比+2.4%)
- 2026-04-28終日主要テック企業 Q1決算シーズン本格化(米国時間)
- 2026-04-2922:30(JST)米 Q1 GDP速報(予想+2.2%)
- 2026-04-3010:30(JST)中国 4月 製造業PMI(予想49.9)
- 2026-04-30終日(JST)日銀 金融政策決定会合(初日)
- 2026-05-0112:00頃(JST)日銀 金融政策決定会合 結果公表・植田総裁会見
- 2026-05-0221:30(JST)米 4月 雇用統計(NFP)
- 2026-05-0603:00(JST)FOMC結果発表・パウエル議長会見
出典・参照
- GlobalYahoo Finance
- USFRED(St. Louis Fed)
- JP日本銀行
- GlobalBloomberg
- GlobalReuters
- GlobalFinancial Times
- EU欧州中央銀行
- JPNHK ビジネス
- MEAl Jazeera