アフリカ / 南アフリカ シリーズ
南アフリカ人口データ|総人口6,545万人、ケープタウン507万人・ヨハネスブルグ645万人、続く頭脳流出と復帰の動き
※本記事の金額は1ZAR(南アフリカ・ランド)=約8円で換算しています(2026年4月時点の概算レート)。
※本記事の金額は1ZAR(南アフリカ・ランド)=約8円で換算しています(2026年4月時点の概算レート)。
読み物パート
アフリカ第2位の経済圏、6,500万人市場
南アフリカ共和国の総人口は2026年7月1日時点で約6,545万人(2025年は6,475万人)に達します。ナイジェリア、エチオピア、エジプト、DRCコンゴに次ぐアフリカ第5位、サブサハラ・アフリカでは経済規模でナイジェリアと並ぶ巨大市場です。都市人口比率は**66.92%**で、4,380万人が都市部に居住しています。
人口ピラミッドはまだ若年層が厚いものの、出生率は2008年の2.78から2025年には2.21まで低下。アフリカ諸国の中では早い段階で人口ボーナス期から成熟期へ移行しつつあります。平均寿命は65歳前後、HIV罹患率は依然として高い(成人約17〜18%)ものの、医療アクセス改善により改善傾向にあります。
都市別:ヨハネスブルグ645万人、ケープタウン507万人
- ヨハネスブルグ都市圏:2025年645万人(前年比+1.91%)。ハウテン州の州都で、南アフリカ最大の経済都市。サントンが金融地区、旧CBDは商業地、ソウェトは巨大な郊外タウンシップ。
- ケープタウン都市圏:2025年506.4万人、2026年は514.7万人に達する見込み。ウエスタンケープ州の州都で、立法府所在地(国会議事堂)でもあります。
- ダーバン(エテクウィニ):約380万人、インド洋側の港湾都市。
- プレトリア(ツワネ):約280万人、行政府所在地。
金融地区のサントンは、1990年代にヨハネスブルグCBDから企業が移動した結果形成された新ビジネス拠点で、JSE(ヨハネスブルグ証券取引所)本部、各国大使館、主要グローバル企業のアフリカ本社が集積。周辺にモーニングサイド、ブライアンストン、ローズバンクという富裕層住宅地が広がります。
国内移住:「セミグレーション」がウエスタンケープに集中
南アフリカ内部では、ハウテン州(ヨハネスブルグ中心)とウエスタンケープ州(ケープタウン中心)への人口集中が続いています。Stats SA予測では、2021-2026年の5年間でハウテン州は約142万人の流入、ウエスタンケープ州は約50万人の流入。特にウエスタンケープへの移住は、治安・電力事情・教育環境を求める中間層・富裕層の「セミグレーション」と呼ばれ、ケープタウン不動産価格を押し上げる直接要因となっています。
国外移住:頭脳流出、しかし逆流の兆しも
南アフリカからの移住は継続しており、Stats SAの推計では2021-2026年の5年間で白人系南ア人約9.5万人が国外移住(前5年間の8.43万人から増加)。主要な移住先は英国、オーストラリア、米国です。
一方、海外在住の南ア人が帰国する逆流現象も2025年以降顕在化してきました。大量逆転とまでは言えないものの、電力事情改善・ランド安での生活コスト魅力・G20議長国としての国際プレゼンス向上が重なり、特に英豪からの帰国が静かに増えています。
この人口動態は不動産市場にとって二面的です。(1)海外移住する富裕層が売却する物件を外国人投資家が拾える、(2)セミグレーション需要がケープタウン価格を押し上げる、(3)帰国組が高級賃貸需要を新たに生む——という複合的な需給が、2025-2026年の不動産市場を形作っています。
データパート
表1:総人口推移
| 年 | 総人口 | 都市人口 | 都市化率 |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 6,200万人 | 4,150万人 | 66.9% |
| 2024年 | 6,310万人 | 4,220万人 | 66.9% |
| 2025年 | 6,475万人 | 4,330万人 | 66.9% |
| 2026年予測 | 6,545万人 | 4,380万人 | 66.92% |
表2:主要都市圏人口(2025/2026年)
| 都市 | 都市圏人口 | 成長率 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ヨハネスブルグ | 645万人 | +1.91% | 最大経済都市、ハウテン州 |
| ケープタウン | 507万人(2025)→515万人(2026) | +1.6% | ウエスタンケープ州、立法府所在 |
| ダーバン | 約380万人 | 約+1% | 港湾都市、インド系人口多数 |
| プレトリア | 約280万人 | +1.5% | 行政府所在地 |
| ポートエリザベス | 約130万人 | 微増 | 東ケープ州、自動車産業 |
表3:ハウテン州・ウエスタンケープ州の州内移動
| 指標 | ハウテン州 | ウエスタンケープ州 |
|---|---|---|
| 2021-2026年流入者数 | 約142万人 | 約50万人 |
| 流入の性質 | 就業機会、首都圏 | セミグレーション(治安・電力) |
| 不動産価格への影響 | 価格安定 | 年+8%押し上げ |
表4:人口構成と動向
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 出生率(2025年) | 2.21(2008年:2.78) |
| 平均寿命 | 約65歳 |
| 中央年齢 | 約28歳 |
| 都市部人口 | 4,380万人 |
| 農村部人口 | 約2,165万人 |
表5:国外移住動向(2021-2026年5年間)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 白人系南ア人の移住者数 | 約94,898人(前5年:84,308人) |
| 主要移住先 | 英国、豪州、米国 |
| 帰国者動向(2025年) | 静かに増加中(逆流の兆し) |
出典
- South Africa Population 2026 - Worldometer
- Inside the Numbers SA Population Trends 2025 - Stats SA
- Mid-year population estimates - Stats SA
- Johannesburg Population 2026
- Cape Town Population Stat 2026
- A Rising Wave of South Africans Moving Back Home - Further Africa
- Why Thousands More South Africans Are Leaving in 2025 - Joburg ETC
- South African Moving Trends Migration Report 2025 - WiseMove
- Sandton - Wikipedia